その後、何社かの面接を受けた。以前のように、事前に何も調べないのではなく、最低限の情報を得る努力をしていた。
努力といっても、会社説明会で話していた内容や、もらった資料を読んで、会社概要の把握をすることにした。
元々、どこか特定の業種に興味がある訳でもなかった。何となく名前は知っていたが、この時に初めて、何をしているかを知った会社もあった。逆に名前は知らなかったけど、こんなに凄いんだと、知った会社もありました。
その後に受けた数社の集団面接はクリアすることができた。次は3〜4人の少人数での面接だった。指定された場所に着くと、控室に通された。そこには私と同じように、面接にきた学生が待っていた。
空いている席に座っていると、周りから会話するのが聞こえてきた。どうやら、初対面で自己紹介や情報交換をしているらしい。
面接のメンバーがどんな人かを探っているのかと思っていた。
特に他人に興味もないので、話かけないで欲しいという雰囲気を出して、静かに座っていた。
すると担当者が呼びに来て、別室に通された。人事担当者らしき人が座っていた。その向かい側に私達は座った。
自己紹介、志望動機、自己PRを一通り話をした。私はサークルで副部長をしていたと、ありきたりなPRをした。他の人達は会社の事を事前収集しており、面接官とのやりとりも活発に行っていた。
あとから聞くと、志望会社の学校のOB訪問をして、事前に情報収集を行なっていた。
それを聞いて私は、
今回も駄目だな。。。でも、他の人達と同じようなやり方はできない。これからどうしようか。。。
既に就職活動も中盤に差し掛かっていた。
流石に焦りが出てきた。一方で就職できなかったら、その時は適当に何とかなるだろう。
だったら、中途半端に周りにあわせるのではなく、自分の好きに活動して駄目だったらそれまでだと心に決めた。
就職活動の為に黒く染めた髪を、これまでのように、茶色に染め直した。少し今までよりは、色は暗めにして。
ある日、セミナーの案内が届いていた。全く知らない会社だったが、とりあえずセミナー参加の申し込みをした。
続く
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今はネットで簡単に情報が手に入りますが、当時は大学の就職課やOB訪問をしなければ、情報収集がしにくい時代でした。志望への意気込みの差が明確わかりやすかったと思います。
その時は凄いなと感じてましたが、数年後に自分が逆の立場になった時に、全然違う印象を受けました。
詳細はまた別に書きますが、就職活動の面接は運の比率が高いです。その比率を下げるためには、学歴・語学力・資格などのスキルを持つと当然ですが有利です。
これだけスキルがあれば、わざわざ日本的な企業に就職はされないでしょうね。。。
逆に面接で好印象を受けて、選考をクリアしていく事もあります。ただ最終選考でスキルを持った人達と比較された際に、苦戦をしいられます。
グループ面接の担当者は、人事部所属ではありません。管理・営業部門、若手から中堅まで幅広くいます。選考の基準は人事部より出されていますが、最後は担当者の主観です。業務が忙しかったり、上司に怒られたりしたネガティブな状況と、業務が上手く行っている時で評価は変わります。
一日で何グループか面接をした時は、業務が忙しい時は、直ぐにコメントを書けずにあとまわしにして苦労しました。
私自身の経験から言うと、年次・ポジションでも評価する内容は変化しました。若い時はどちらかというと、尖っている方を評価していました。年次が上がるにつれて、規律を守れる方、コツコツ頑張れそうな方を評価してました。
ただ私が面接した方が、入社したという話は聞いていませんが。。。
入社してからがスタートなのですが、少なくとも私が入社した時代は、入社してしまえば、この先は安泰だと思われてました。
上場企業でみんなが知っている会社に、入ることが、人生のゴールになっていました。
私は今頃気づいて焦っています💦
今、就職活動をされている方、これからの方は、自分が何をしたいかをよく考えて下さい。もし、ないのであれば、サラリーマンをする覚悟を持つようにしたほうがよいです。
中途半端だと、結局何も生まれず、成長もしないので。全て自分に言ってますが。。。
■今日の一曲
いい天気の中、川沿いを散歩していると、自転車が何台も通り過ぎていきました。私はダイエットを兼ねて歩くようにしてますが、自転車もいいですね。
学生時代に大好きだった、ジュディマリの「自転車」を思い出しました。
これからの季節にあう曲です。